2012年02月

性の亡者

初手は純でもまぐわううちに性の亡者に成り下がる

 亡者とは、goo国語辞書によれば「金銭や色欲などの執念にとりつかれている人」のことです。この歌では、色欲の虜という意味合いですね。

 性行為は義理でする分には中毒にはなりえませんが、喜びを生むツボを押さえて何度も繰り返せば、内容がエスカレートするに伴って、快感も倍加してゆくものです。

 自分でも気づかないうちに、男も女も下劣な品性に堕ちてゆく。恋愛としての成立要件を欠いている婚外恋愛ゆえに、性の泥沼の底は知れません。

今日も抱く

おくびにも出さぬ離婚をもうすぐ出来るように偽り今日も抱く

 これも五字冠りの都々逸です。おくびとはあくびのこと。

 妻に対して匂わせてもいない離婚が、すぐにも出来そうな言い方をして恋人の気を惹き、関係を引っ張ろうとする卑怯な男。

 小説や映画でも、ステロタイプといえるほど頻繁に描かれる構図です。そして、実際にこういう婚外恋愛カップルは多いようです。