人妻不倫の光と影

 独身同士でも上手くいかないことがあるのに、その何十倍もの障害がある婚外恋愛が順調に運ぶなど、奇跡でしかないのかもしれません。しかし、それでも人間は恋をするもの。そして、人妻もまた人間です。

 そこには、思慕や情愛といった光だけでなく、嫉妬や惑いといった影の感情も渦巻きます。時とともに熱情が薄れ、人間の弱い面や醜い面があらわになる場面も多々ある筈です。

 不倫が「火遊び」というニュアンスが強いのに比べ、婚外恋愛という呼び方は本気の度合いが強い気がします。それでも、人妻が夫と離婚して、不倫相手と結婚するまでは考えていない。浮気と略奪再婚の中間にあるのが、婚外恋愛ではないでしょうか?

 妻とセックスレスの恋人なら自分だけのものだと思えても、定期的に夜の営みを持っている場合、肌を合わせている最中にも、夫婦のセックスの様子が頭をよぎってしまう。それを免れるのは婚外セフレ、すなわち遊びの不倫においてのみだと思います。

 本気の恋でありながら、結婚するつもりはない。宙ぶらりんなその関係は、様々な葛藤を引き起こします。それでも婚外恋愛を貫くには、強い自制心と自分の感情を偽る賢しさが人妻の側に必要な気がします。

 情熱や性的欲望だけでなく、恋の駆け引きや苦悩を経験して得た覚悟を通して、熟した恋人たちはそれぞれの不倫を乗り切ってゆくのでしょう。